結婚して約 20 年、当初から疑問であった妻が眉毛を整える行為に ついて、男として大いなる疑問であった。妻の眉毛は薄い。自分の髪 の毛を差し置いて何を言うと、第三者から非難もあがろうが、男性の 薄毛と同じレベルで語れるものではない。要するに普段の生活の中で 手入れをしなくてはならないか否かということである。
自分の髪の毛なんてどうでもいいやと、ここ 10 年弱は短く刈り込 み、洗ったり、ブラシを掛ける手間を極力省くようにしている。なの で、朝の出勤時に鏡の前で頭を眺めることはなく、洗髪するときも毛 を洗うというより、汗をかいた皮膚を清潔に保つことを目的としてい る。
ところが、妻にいたっては鏡の前で入念な眉のお手入れに余念がな い。お化粧の一環として、毛がそこにあるかの如く〜如くを辞書引き すると、不確実な真実とある〜濃く描く。
そこまでは、まあ理解でき るとして何故眉毛を切り揃える必要があるのか?眉毛は生えていな いじゃない。無いものを何故切って形を整えなくてはならないのか。 眉毛を切り揃える機械がある。青い棒状で中に電池を入れ電動で棒の 先の超小型バリカンで毛を切る仕組みだ。そんな文明の利器をお出か け前にたびたび使っていると、時間を浪費し急かされる生活を強いら れるだけではないのか。
今朝、息子を佐賀まで車でおくるため身支度をしている妻が、眉毛 を整えちゃったと、僕の笑いを誘ってくれていた。僕自身も朝の読書 の準備でキチンと受け答えをしてやれなかったが、中年になり自虐的 な冗談を言えるほど穏やかになった妻に気の効いた一言でも言って やればよかった。テレビやパソコンはまだ画面に映っているものだけ ど、そんな無いものを鏡越しに見ようとしていると目を悪くするよ。 その程度のいたわりの言葉くらいは掛けてやればよかったのか。もち ろん、怒りを買った可能性も高く家庭内に波風を立てないためにも、 そんなこと口に出せるわけないのだが・・・。
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