金曜日の夜は愛犬たちと一緒に寝て家族としての愛を確かめるこ とにしている。翌日が平日の夜は朝の早起きに差し支えるからと一 人寝している。2階の自分の部屋に上がるとき、僕をご主人と仰ぐ健ちゃんは何だか悲しそうな目をして見上げている。そもそも、布 団を敷くと一緒に寝よう!みんなで寄り添う一時大好きと、苺たん の健ちゃんも千切れそうなくらい尻尾を振ってくれる。昨夜も枕を 持って布団に同じ布団に入ろうとすると、健ちゃんの熱烈な歓迎を 受ける。
日中は多忙で身体の節々が痛いし、妙な疲れが貯まっている。特 に違和感があるのは腰付近。大きな重い固まりがそこにある感じが して眠れそうにない。しっかり深い呼吸をしながらストレッチをす れば軽減するだろうと、鍼灸院で教わった腰痛体操をすることにし た。
まずは、ふーっと口から細い息の音を立てながら足を 30 度上げる。 健ちゃんが僕の口元に興味を示す。各ストレッチは5回をワンセッ トにしているが、2回目足を上げる時には、健ちゃんの応援が始ま る。口や鼻を舐めようとする。足上げの次は膝を立て腰を浮かせた 簡易ブリッジ、その次は腹筋と痛い腰に酸素を送るようにするのが コツである。しかし、執拗に健ちゃんはお父さん頑張れ!と言わん ばかりに鼻付近を舐め続けようとする。ものずごく苦しい!お願 い!健ちゃん止めて!お母さん助けて!
健ちゃんの応援は激しさを増す。お母さんは僕ではなく、健ちゃ んを応援している。すなわち、健ちゃんに窒息させられそうな僕を 見て大笑いしている。うつ伏せになり背筋ストレッチを始めても、 健ちゃんの追求は止まず僕の口元を責め立てる。
ストレッチで腰痛が楽になっても健ちゃんの応援で、違う疲れで へとへとになる。それから良く眠れたが身体が楽になった実感は沸 かなかった。
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