冬場は寒くて運動不足になりがち。おかげで食欲がいまいち湧かない。昨夜も何のお肉を料理すると訪ねられても思考が振るわない。適当に作ってくれればいいけど、うーん、煮付けがいいかなと気のない返事をする。牛肉を解凍しようか?豚肉なら直ぐに料理できるよと告げられると、迷わず豚でいいと決断した。
風呂から上がると白菜、豆腐それと豚肉を出来合いのすき焼きのタレで炊いた一品が出てくる。春菊みたいな青実がないなあと無念に思いながら、おかずを口に運ぶとこれが美味い。
小学校の頃を思い出す非常に懐かしい味だ。ばあちゃんと弟と三人で食卓を一緒にしていた時いつも食べていたおかずにうり二つの味わいだ。極薄の豚肉の品祖感と煮えすぎたあたかも家庭料理と確信できるクタクタの白菜のコンビネーションでご飯が進む。煮え方が不均等な豆腐のまだらな味がとって付けたように適当に作った手間要らずで、いかにも自宅の食事といった感じだ。
翌朝になって、他に何を食べたか思い出せない、不思議にインパクトがある夕食だった。
そうそう、今日のお題には全く関係ないがカフェでのコーヒーが少々多めに注いである。2本のタバコのお供にしても余りある。店から出る際にも締めに一口飲み干す程度の量がコーヒーカップに残っている満足感と安心感になんだかほっとしてる。
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