健康診断

昨日は一年で最も憂鬱な日である健康診断。苦手な事がいくつも一気に押し寄せ気分を害する。二日間に渡る検便の採取で苦心する。そもそも小水と違って自分の意志で出るものではない。毎日定期的に決まった時間にでるならばともかく、体調や天候、それと最近口にしたものによって調子が変わる。梅雨が近づくこの時期、意識的に海草を食べお通じの調子は上向くように心掛けてはいるが前夜から絶食絶水でお腹が動かない。ちゃんと出るか心配している事もお通じに悪い方に働く。案の定、出ない。2日目の検便は持参せずに健康診断へ向かうことになってしまった。
血液検査も鬼門だ。注射針だけでも恐怖感を醸成するのに、それに合わせ自分は血管が細く、腕の皮下脂肪も厚いので静脈が浮きでない。ゴムで腕をキツく縛ってもらって、手のひらをなんども握り腕がしびれだすと漸く針を差し採血の運びとなる。看護師の緊張に満ちた嫌そうな顔も心に突き刺さる。
最終最後に待ちかまえる最大の難関。胃透視。バリュウムを一気飲みで炭酸で無理に胃袋を膨らませ検査台の上で激しい動きを強いられる。まるで拷問だ。気を楽にという指示から次の動きの時間は皆無。一息つく暇もない。逆さのまま身体の向きを変え、お腹を押さえられ、更にゲップはダメと言う。終わると放心したようにグッタリしてしまう。これで今日は身体が機能しない。

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