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キャパ以上の仕事
人がこなせる仕事には限界がある。薄利多売でしか商売を維持することが出来ない昨今、株主や金融機関といった利害関係者の期待に応えるには、もうこれ以上は無理と思いつつも何とか多大な仕事をこなし、より多くの売り上げを挙げていかなくてはいけない。しかし、その一方で人の時間、体力、気力には限りがあり、人の能力以外でも資金や設備能力といった制約がある。
そうした限界をなんとか解決しようと知恵を絞っても、ポイントカードで将来来店すれば割引しますとか、ラーメンのスープを薄めるたりとか、一時的には美味しいコーヒー豆を使ってもだんだんと苦いだけの豆に切り替えたりとか、瞬間の集客を募る程度のことしか出来ない。
良心的な店舗になると、ホルモンは一家に500㌘しか売らないとか、時間が過ぎれば堅くなる饅頭をディスプレイに並べたりと、ある種の制限を設けている。長年営んできた家業で培った知恵で利益と供給能力に制限を設定し継続できる商売を志向してる結果と言える。結果、客が減ることや客の支持が得られないということは無いようだ。
勤めにおいても斯くありたい。上司や関係部門の要望は留まることはない。あれをこなしたら、今度がこれと負担が尽きることもない。世知辛い世の中で生活をするのはなかなか難しい。
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お灸でぐっすり眠る
最近の多忙で体調がおかしい。腰の痛みが鈍痛というより針で刺したような痛みに変わってきた。腰に大きな固まりがあるような感じがしていたが縦方向に大きな槍でも刺してあるようだ。身体も変調を来してきた眉がひくひく動くだけではなく、全身が気だるく重い。
日中、パソコンで多くのデータ処理をしているだけでなく、必死に仕事している最中の問い合わせも多い。仕事を中断して頭を切り替え違うことを考えるのも一苦労。なかなか業務の負荷に心身が追いついていかない。非常に身体への負担が大きく疲れがたまり以前のような傷病が爆発しないかと懸念を持つ今日このごろである。
昨夜も身体の調子が変で食事をしていても味がいまいちしない。大好きな春菊の苦みが苦痛に感じたり、なにより美味しく感じない。しっかり身体のケアをしないとこれはまずいと思い、寝る前に電気式のお灸を試す。後頭部と顔を暖め目をいやし、足先や膝から下の主立ったツボ、三陰交や三里をやって水の巡りを改善する。腹と腰にはしっかりお灸を当てて腰痛を緩和する。
まあ、不思議なものでパッと調子が上がって布団に入っても腰の痛みや身体の滞りを感じずしかり寝入ることが出来た。朝もスッキリ5時には起床し申告や読書で充実した時間を過ごす。数千年前からある養生方というだけあって効果は絶大で出社前の活力はまずまず補給できた。今日は無事に仕事ができるだろうか?少し休息をとって自分を大事にした方が賢い気もする。
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健康診断
昨日は一年で最も憂鬱な日である健康診断。苦手な事がいくつも一気に押し寄せ気分を害する。二日間に渡る検便の採取で苦心する。そもそも小水と違って自分の意志で出るものではない。毎日定期的に決まった時間にでるならばともかく、体調や天候、それと最近口にしたものによって調子が変わる。梅雨が近づくこの時期、意識的に海草を食べお通じの調子は上向くように心掛けてはいるが前夜から絶食絶水でお腹が動かない。ちゃんと出るか心配している事もお通じに悪い方に働く。案の定、出ない。2日目の検便は持参せずに健康診断へ向かうことになってしまった。
血液検査も鬼門だ。注射針だけでも恐怖感を醸成するのに、それに合わせ自分は血管が細く、腕の皮下脂肪も厚いので静脈が浮きでない。ゴムで腕をキツく縛ってもらって、手のひらをなんども握り腕がしびれだすと漸く針を差し採血の運びとなる。看護師の緊張に満ちた嫌そうな顔も心に突き刺さる。
最終最後に待ちかまえる最大の難関。胃透視。バリュウムを一気飲みで炭酸で無理に胃袋を膨らませ検査台の上で激しい動きを強いられる。まるで拷問だ。気を楽にという指示から次の動きの時間は皆無。一息つく暇もない。逆さのまま身体の向きを変え、お腹を押さえられ、更にゲップはダメと言う。終わると放心したようにグッタリしてしまう。これで今日は身体が機能しない。
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ギャンブルおじさん
毎朝立ち寄るカフェでいつも一緒になる50代後半と思われるサラリーマン。髪はキチンと整えており、豊かな髪量で白髪もない。黒縁の眼鏡と引き締まった表情で服の着こなしが豊富な教養と会社での地位がある程度高いとことを思わせる。毎日のコーヒーなので節約のために10枚綴りのチケットを持っているが、思い出せばこのおじさんが買っているのを見かけて自分でも真似するようになったので。約1年このカフェに通っているが、恐らくこの方はもっと長い期間コーヒーを飲みにここにいるのだろう。
カフェに居座る時間は僕よりも長い。何をしているかというと、いつもギャンブル漬け。スマホで麻雀をしているかスポーツ新聞でギャンブル欄を読んでいる。スマホをいじる左の指は器用でスムーズに画面の牌を摘まんでいる。決してコートを脱ぐことはなく暑いのではと思うが、飲んでいるコーヒーはアイス。きっとギャンブルで暑くなっているのだろう。右手は絶えずタバコかグラスに向かっている。エネルギッシュに遊びに仕事に熱中している活力あるおじさんなのだろう。
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置きタバコ
毎朝立ち寄る天神南駅近くのカフェ。今日は壁の右端に座って視界が開けない席で一時を過ごす。まずコーヒーを一口すすりおもむろに一服。気分が落ち着いた所でまだ妙に煙たいことに気づく。左隣に座っている30歳前後のサラリーマン風の男がタバコに火をつけ灰皿に置いたまま、スマホでゲームに興じている。最近では分煙が進んで吸わない人には解らないだろうが、吸いながら出るタバコの煙よりも、火を付けたまま置いてあるタバコの煙の方が強烈な煙を出す。そんなにその麻雀ゲームに夢中にならいといけないのか、タバコを吸いながら出来ないのか。タバコに火が付いている時間は3~5分間として、ゲームは何時でも出来るでしょ。なぜせめてタバコを吸いながらゲームが出来ない?一日一箱20本としてもタバコを吸っている時間なんで僅かなのに、なぜその時間を堪能できないのか?考えてみれば現代社会の病巣なのか?食べる寝る遊ぶ笑うといった、人としての基本的な喜びを楽しむ能力が低下しているのか?情報通信機器や家電は自分の暮らしを豊かにするための道具なのに、いつの間にか文明の力に人としての幸せを蝕まれているとはなんんとも皮肉なご時勢だね。
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スマホ連打女
いつものカフェ。今朝も出勤前のリラックスにカフェに立ち寄り喫煙室に入る。この日記の題材を特に考えていなかったので、誰か人間観察でもするかと見回してみる。いつか、描きたいベレー帽の丸い小柄なおばさんはその内スケッチするものとして、他に誰かいないかなと思っていた。座ろうとした席の1つ椅子を開けた左隣のOLが忙しそうにしている。射撃系のスマホゲームに興じている。異様なスピードでスマホを連打し敵機を打ち落とし炎が上がっている。よく観察すると攻撃的なオーラを発し敵を撃滅しようとしている覇気に満ちている。見かけは普通の女の子だが、ゲームの手が休まないようコーヒーにタバコに手が伸びる。とにかく忙しい。さぞかし肉食系女子だろうなあと、他に描くべき事はないかなと、この日記を書く準備をしていると、とっとと去っていった。あっと言う間の出来事。その間
2分間といった所か、骨までかじられるであろう彼氏は痛ましい。
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白菜の煮付け
冬場は寒くて運動不足になりがち。おかげで食欲がいまいち湧かない。昨夜も何のお肉を料理すると訪ねられても思考が振るわない。適当に作ってくれればいいけど、うーん、煮付けがいいかなと気のない返事をする。牛肉を解凍しようか?豚肉なら直ぐに料理できるよと告げられると、迷わず豚でいいと決断した。
風呂から上がると白菜、豆腐それと豚肉を出来合いのすき焼きのタレで炊いた一品が出てくる。春菊みたいな青実がないなあと無念に思いながら、おかずを口に運ぶとこれが美味い。
小学校の頃を思い出す非常に懐かしい味だ。ばあちゃんと弟と三人で食卓を一緒にしていた時いつも食べていたおかずにうり二つの味わいだ。極薄の豚肉の品祖感と煮えすぎたあたかも家庭料理と確信できるクタクタの白菜のコンビネーションでご飯が進む。煮え方が不均等な豆腐のまだらな味がとって付けたように適当に作った手間要らずで、いかにも自宅の食事といった感じだ。
翌朝になって、他に何を食べたか思い出せない、不思議にインパクトがある夕食だった。そうそう、今日のお題には全く関係ないがカフェでのコーヒーが少々多めに注いである。2本のタバコのお供にしても余りある。店から出る際にも締めに一口飲み干す程度の量がコーヒーカップに残っている満足感と安心感になんだかほっとしてる。
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朝カフェ道中妻悪行三昧
令和3年7月20日(火)いつも通り朝5時前には仕事開始。今朝はここ数日取り組んでいる都市計画法の熟読を念入りに行った後、もうすぐ法人税の申告書作成を始めなくてはならないと 会計経理関係の書籍にも目を通す。約3時間程度過ぎた8時頃になると、活字を読みづつけて疲た身体に更に活を入れようと、筑前琵琶の弾き語りのお稽古ににも余念がない。
普段通り朝は活発に活動。実際に懐に現金が湧くわけではないが、早起きは三文の徳。元々一文は一日当たりの働き代なので現在価値に換算すると大体3万円なり。少しでも善行に努め、昨今の厳しい経済社会情勢に対峙しなくてはと、ある意味、攻めの姿勢で充実感を味わう。とは言え50歳代も半ばの中年だけあって出社の準備に取り掛かる時間はもうヘトヘトで朦朧としながら身支度を整える。
「朝ご飯、今朝はシアトルでパンね!」まあ、夏の暑い朝に地下鉄で立ち通しで博多駅まで通勤するより、妻の運転でゆったり身体を休め会社での仕事に備えた方が賢明かと、自宅での味噌汁とご飯に拘らずお腹を満たすもの悪くない。しかも車中では音楽を聴きながら、家事の相談や子供たちの近況を話しそれほど無意味な時間でもないので、仕事や妻の都合が合えば博多駅の会社近くにシアトルベストカフェで朝食を取ることも度々だ。
日差しが強い中、出発。近所の公民館解体工事がもうすぐ終わると瓦礫の撤去もほぼ終わりそうな工事現場を横目に愛宕インターへ向かう。しかし何と事故による通行止め。仕方がないと昭和通りにUターンし一般道路を東に進路を取る。まあ都市高速が通行止めあって結構な渋滞をノロノロと車を進めるが時間が少々もったいない。
「毎日の夕方の課題、琵琶の歌の練習をこの車の中でやっちゃえば?」つい先ほど弾き語りのお稽古をしたばかりだけど、今夕はランニングだけに集中できるので、帰宅してからの時間に余裕が出来ると、妻のたまたまの良い提案を採用。最近ハマっているテンポがいいYOASOBIの曲を停止して筑前琵琶のお手本音源が車のスピーカーから流れ出す。
課題曲は6月中旬から取り組んでいる「五条橋」。牛若丸と弁慶が初めて出逢う有名なシーンを琵琶の音色に合わせた弾き語りで、毎日の朝夕の練習は怠らない。前奏に続き「奢る平家を西海(壇ノ浦)の海の藻屑となして…」と独特な節回しを口、のど、身体に染み込めせようと音源に合わせて歌い始めたその時…「ブっー!」…大音量で妻が鼻を噛む音が鳴り響く!一度だけならまだしも「(弁慶)五条の橋の上、人や来ると待ち受けたり…」「ぶっー!ブッ〜!」。「いざ尋常に(太刀を)渡して行くべしと(牛若丸を)睨んで立ったりける…」独特の抑揚と音程の高低に細心の注意を払いながら慎重に歌っているのに「ぶっー!ブっ〜!くちゃくちゃ…!」度重なるお歌の練習妨害に眉をひそめ「あーっ。スッキリした!」との緊張感が無い妻の台詞にめげず、約16分もの「五条橋」の練習を何とかやり遂げた。しかも歌っている最中、信号停止をする事もあるが、何と、その間にLINE返信を打とうとする妻の暴挙を右手で遮り安全運転、交通違反にも注意を払う。
筑前琵琶のお歌の練習が終わっても、まだホテルオークラ付近で博多駅までは到着しそうにない。少々、妻と会話をするが、何せ25年も一緒に生活していると普段の苦情を言われる事も数知れず。
「昨夕、ランニングの後の健ちゃん(愛犬)の足拭き…私に丸投げに任せっきりで…トイレもぐちゃぐちゃで…」
「そんな事言ってもランニング中に災難にあって焦っていたから…」と昨日の素行と出来事を振り返る。自宅から小田部の中村家具まで川沿い片道約2キロのランニングコース。夏の健康造りのため昨夕は走る事にした。夕立の後だったので、気化熱で少しは暑さも和らいでいるかなと意気揚々と健ちゃんを連れて走り始める。高い湿度もあって走り始めの序盤から汗が流れハンカチもあっという間に両面湿ってしまうが、足は快調に走りを進め気温も少し低めのせいか呼吸もさほど乱れず2キロの折り返しまでは難なく足が進んだ。しかし、身体から排出される汗の量が半端ない。まるで風呂の栓でも抜いたように身体から水が滴っていく。まあ、これは帰宅してからのビールが旨いぞっと今夜の晩酌に期待をしていると、何だか下腹部に違和感を覚え出した。リアルに身体の底の栓が抜けて、水分ばかりでなく固形物まで排出しそう!…しかも、ここは折り返し2キロ地点。自宅まで丸々2キロの帰路をどうしよう…。
ランニングの疲れに加え様々な事が思い浮かび消えていく…残り1キロ地点、3キロは走破したい…振動で飛び出たらどうしよう…そっと歩くか?…歩けば30分。とても耐えられない…急げ100メートルだけ全力疾走…ダメだ!出る〜!…健ちゃん、急に立ち止まるな!犬の性分とは分かっていても今はマーキング辞めて!〜…何とか残り1キロ時点の3キロは走破!しかしまだ家は遠い。張り切って肩を揺らし軽やかな足取りで家を出たのに…残り1キロ位から内股で“しなしな“とまるで芸者さんのようにそっと歩く。少し治った〜っと思うと全力で走る、でもまた危ないと、足を止めお尻の両脇の肉に力を入れる。そして、また危機が迫るとしなしなと内股で歩く…幾度となく繰り返しす滑稽な走り姿。でも周囲が見ていようが見ていまいが関係ない。必死に自宅のトイレを目指し気持ちだけ急いで歩みを進める…間に合う!…ダメだ!…汗は流れてもそれだけは出してはイカン!…そこを右に曲がったら、あと100メートル程度…もう一息!…家の鍵が掛かってない事を祈る…鍵穴に鍵を刺す行為すら今の自分には無理難題…やった玄関は開いてる!速攻トイレへ!…セーフ!気がつくと健ちゃんの足は妻に吹いてもらい、便座は汗の雫でべっとり濡らしていた…お母さん、すんまっせん!
自分としてはランニング中の辛さと、トイレに間に合ってから何かと負担をかけて申し訳ないとの贖罪の意識があるだけに、腹を抱えて笑う妻の姿が痛くて辛い。しかし、朝カフェ道中では妻、お構いなしの大爆笑!特に“芸者のようにしなしなと内股で…“の所がツボを突いたようで車を止めカフェに向かうまでの大喜び。
今朝の妻の悪行は酷い!ハイテンションで危ない!カフェでの朝食の払いを現金でと思ったが止めた。万札しかないので、悪行三昧、無法者の妻には9千円ほどのお釣りを奪れる危険性が大きいと察知、PayPayの残高を確認して安心した。