取り留めない日常の潤い

    • 紹介

  • ころチャン 2 号

    苺ちゃん、健ちゃんが愛する人形。高級ペットショップで購入し たゴム製の犬用おもちゃ。苺ちゃんが我が家に来てから暫くして買 ったからもう、5 年位は愛用しているだろうか。愛犬たちとしては、 その噛み心地と押さえるピーっと鳴る音が狩猟心をくすぐるようだ。 いつの間にか、ころチャンと命名され幼い女の子の人形のような扱 いになっている。それと言うのも、買った当初は苺ちゃんがくわえると、布団やゲージといった隅に持って行き、懐に大事そうに抱い ていたので、赤ちゃんをお世話しているような感覚で、お飯事をし ていたからだ。ころチャンの姿も黄色の肌合いに青のパンツ、丸顔 で口元が笑っているのが愛らしい。大きさも縦横 4 センチ程度と小 さく苺ちゃんの飯事の相手には丁度いいサイズだ。

    投げてやっても暴れるのに都合がよく、ゴムなので跳ね返りあり、 不規則な出で立ちのためどんな風に転がるか分からない。就寝前の 愛犬と遊んであげる時間には欠かせない一品だった。ちなみに、今 あるころチャンは 2 代目、前にあったころチャンは酷使し過ぎて首 がもげボロボロになって捨てざる得なくなった。

    今では 2 階の自室にあり、苺ちゃんと健ちゃんが遊びに来た時用 に置いていりので、あまり使う機会がないが、一旦投げてやろうも のなら、きっと 2 匹で取り合い興奮することだろう。ウェストが太 く鈍くなった苺ちゃんに肩入れして、健ちゃんを押さえつけたまま 投げてやっても、すぐに奪い返されてしまう。たまたま、苺ちゃん が先にころチャンをくわえようにも、健ちゃんのヨダレの匂いのせ か噛むことを躊躇している。2 匹を遊んで満足させるのに何かもっと いい工夫はないものか?

    2024年10月14日

  • 腰痛ストレッチ、健ちゃんの応援

    金曜日の夜は愛犬たちと一緒に寝て家族としての愛を確かめるこ とにしている。翌日が平日の夜は朝の早起きに差し支えるからと一 人寝している。2階の自分の部屋に上がるとき、僕をご主人と仰ぐ健ちゃんは何だか悲しそうな目をして見上げている。そもそも、布 団を敷くと一緒に寝よう!みんなで寄り添う一時大好きと、苺たん の健ちゃんも千切れそうなくらい尻尾を振ってくれる。昨夜も枕を 持って布団に同じ布団に入ろうとすると、健ちゃんの熱烈な歓迎を 受ける。


    日中は多忙で身体の節々が痛いし、妙な疲れが貯まっている。特 に違和感があるのは腰付近。大きな重い固まりがそこにある感じが して眠れそうにない。しっかり深い呼吸をしながらストレッチをす れば軽減するだろうと、鍼灸院で教わった腰痛体操をすることにし た。


    まずは、ふーっと口から細い息の音を立てながら足を 30 度上げる。 健ちゃんが僕の口元に興味を示す。各ストレッチは5回をワンセッ トにしているが、2回目足を上げる時には、健ちゃんの応援が始ま る。口や鼻を舐めようとする。足上げの次は膝を立て腰を浮かせた 簡易ブリッジ、その次は腹筋と痛い腰に酸素を送るようにするのが コツである。しかし、執拗に健ちゃんはお父さん頑張れ!と言わん ばかりに鼻付近を舐め続けようとする。ものずごく苦しい!お願 い!健ちゃん止めて!お母さん助けて!


    健ちゃんの応援は激しさを増す。お母さんは僕ではなく、健ちゃ んを応援している。すなわち、健ちゃんに窒息させられそうな僕を 見て大笑いしている。うつ伏せになり背筋ストレッチを始めても、 健ちゃんの追求は止まず僕の口元を責め立てる。


    ストレッチで腰痛が楽になっても健ちゃんの応援で、違う疲れで へとへとになる。それから良く眠れたが身体が楽になった実感は沸 かなかった。

    2024年10月13日

  • アラフィフ由美ちゃん葛藤と嘆き


    令和 2 年 9 月 26 日週末の土曜日。明日の休日を前に家計の足しにもうひと頑 張り。実姉がオーナーの酒処に出勤。平日の事務仕事で身体はクタクタ。座り通 しでデスクワークをしていると節々が軋むのは勿論、私の折角の美貌までも廃れ た感覚に苛まれ寄る年波を恨めしく思う。4 人姉妹の末っ娘の私は、家族の争い や揉め事を巧くかい潜り、災難を避け、というかお姉ちゃん達に押し付け、例え 非難や怒りの矛先を向けられても難なく人間関係の荒波も乗り越えてきた。その せいか、余計な労力や気苦労もせず人から愛されて可愛がられて来たので、それ を糧に徳をする事が多く、満たされてきたこの身体からは得体も知れない魅力を 発している。


    まだまだ世の中、可愛い女である事を最大の武器に渡り歩いていけるに違いな い。でも今夜、お店に出る前に昔から馴染みの客と食事をし、その後お店でもお 酒の相手をするのは気が重く憂鬱だなあ。年上の男性客だけなら、適当に相手を していればやり過ごせるが、同業それも他店のママと思しき年増女性の相手はた まらない。私の接客、言葉使い、機知に飛んだ会話力全てにおいて厳しい視線で 標的を狙うような緊迫感を味わい続ける事はもう耐え難い。逃れたい、この場所 から遠ざかりたい、誰か助けて…まさか言葉に出すわけにもいかず、ひたすら雷 雨が去るのを待つこのひと時、耐えられない、苦しい、嫌だ…なんて私みたいな いい女がこんな辛い目に合わないといけないの?


    シックな黒を基調としたドレス、身体のラインは惜しげなく晒す事で、グラマ ーな色気を発散するだけでなく、突き出た胸元と出っ張った臀部が可愛らしいヒ ヨコでも彷彿とさせ、ピヨピヨと身体の前後を左右互いに振っていると微笑まし いその出で立ちで、油断を誘い微笑ましい雰囲気を醸成している。そのため普段 は緊迫する局面すら難なく、それも可愛らしく乗り越えていける。ランダムに描 かれた花柄も華やかな赤と大人っぽい紺が女の子らしさを演出。私って、やっぱ り可愛い!歩く時には太ももから足を大きく動かし腰をフリフリ。ほらね、私と 居ると力も抜けてお酒も美味しいでしょ!左手 2 つの指輪、ブレスレット調の腕 時計、魅惑の腰を強調するベルトは豪華な女を彩る。二十歳前後の小娘でも私に 敵いっこないのよ。


    こんな私に緊張を強いる接客なんてさせないでよ。イライラしちゃうし、もう疲れてくる。お店に出る前の夕食から一緒にいるので息もあがっちゃう。ダウン ライトの真下で美貌を照らされるのは、まあいいとして、カウンターから見て左 手で出入口に陣取り逃げ道を塞ぐようなポシションは気に入らない。右に視線を 移すと大人しそうな老人と図体がでかい中年親父がだらだらと何の有益性も意 義も意味もない週末のひと時を過ごしている。私あっちの方が楽そうで接客を変 わりたいなあ。早く誰か助けて。私の出勤日のパートナー、チーママは穏やかに 会話を楽しみ、でっかい図体の中年男性の相手で急遽お店に出ている後輩ホステ スはニコニコとデートを満喫しているムードだ。右頬をやや上部に突っ張ってさ らけ出し赤く大きなイアリングを強調して感心を買おう。更にいい女をサービス しちゃおう!右手のおじさん達私の方が美しさ際立っているよー!右頬を上に 突っ張ると、あーっ首筋が伸びる〜。左腰にも響いて痛みも和らぐ〜。平日日中 の仕事の疲れが溜まっている〜。やはり無理は禁物の年になったのかしら…?


    お店のオーナーである実姉ママが予定外の急遽出勤。ヤッタ!助かったこれで この緊張から逃げられる。一見言葉が荒く酔っぱらうと声高になるが幼い頃から 私には優しく可愛がってくれる。今でも週一レア出勤の私は大切に、キャラが真 反対でマイペース一途のチーママには厳しい。これこそが理想の環境。他人が辛 く苦しい様は蜜の味。お店の運営にチーママには厳しく当たっていても、その周 囲をピヨピヨ、ニコニコとばっちりを食わないよう怒りを買わないよう可愛く振 る舞うのよ。末っ娘の世渡り真骨頂。実姉ママの怒りを沈め、叱られているチー ママを慰めている振りをしながら自分だけは皆から愛され甘えられる。万が一私 が悪いことをしてもニッコリ笑って誤魔化し、それでもだめなら怒りの視線から 逃げて足元や腰付近に抱きつき攻撃で対処できる。大体それで可愛い娘と今後も 更に優しくしてもらえる。抱きつきゴメンなさいと哀願しながらも、叱っている 人の視線を避けて舌をペロリと出しているとは半世紀経ってもバレていない。


    やっと、相手をしていた昔馴染みの客と同業女性が店を出た。ふーっ!解放さ れた〜。もう緊張で疲れちゃって誰かに八つ当たりしたい。そうそうカウンター 中央で後輩ホステスと嬉しそうに談笑しているデカイ中年親父、何だかむかつく。 他のスタッフには作文のプレゼントをしておきながら、私の事はまだ描いてもら っていない。最近になって顔を合わせるようになったと言え、この店随一レア出 勤の私を素敵に描いた文章をまだ書いていないなんて許せない。ねえ、この前に 頼んだ作文はまだ出来ないの?忙しいし文章を書くのが結構大変ですって?だ から何だって言うの?私の頼み聞けないって言うの?困っている表情なんて関係ないわ。だって、我がままぶちまけて困らせて追い詰める。これこそが快感。 それでなくては今日、今までの緊張感の癒しにならないでしょ!生贄になりなさ いよ!絶好のストレスの吐口、言いたい放題問い詰めても、穏やかで怒りそうに ない中年親父。まだまだ追い詰めてやる。私って、たまたま見つけた虫をズタズ タに突き切り裂く黒ヒヨコにも豹変できるのよ。容赦はしないわ!…って、えっ お姉ちゃん。今、お店に入ってきた 2 人組の気難しそうなボックス席の男性客の 相手を一人でやりなさいって言うの…まだ、この中年オヤジ虐め足りないのに…。
    キリッと厳しそうなキツイ目線の客。満面の笑を浮かべるだけでは喜んでもら える対応とならない可能性が高い。適当に話し相手になっていればいいやと油断 していると下手を打つ事になるので要注意。一旦開放された緊張感を再び呼び戻 すことは心身ともに困難を極めてしまう。さっき気を使う男女の客が帰ったばか りでホッとしていたのに、もう、また緊迫すると造り笑顔も楽じゃない。チーマ マも後輩ホステスもダラダラした会話で終始しているに、私と交代してよね!お 姉ちゃん腰を痛めて大きいコルセットをしているから、座るのも容易ではないは ず。また暫く孤軍奮闘…?辛いー!…おーっ!オーナーママのお姉ちゃん流石! ゆっくりとした足取りでこちらのボックス席にやって来る。少し、イヤ大いに助 かる〜緊張感を分かち合えるなあというより、気苦労を押し付けちゃえ!ちょっ とトイレに中座するねって、そう簡単に席に戻るものか!用を足しても化粧が落 ちていないかドレスは乱れていないか入念にチェックって、そこまでは普通の振 る舞いでも、ため息を付きダラリと全身の力を抜いて、強張った箇所を解し、叱 られない程度にトイレに篭ってやる。まあ、席に帰る際には嫌々戻っている事は 悟られないように軽快な足取りであるよう気をつけよう。


    ボックス席の男性 2 人客、そうは長居せずにお店を出たから、そこまでの負担 はなかった。良かった。これでカウンターに陣取る老人か中年親父の気楽な相手 ができる。それも先程まで責め立てていた中年オヤジ、責め立て方がまだまだ足 りない。もっと攻撃してやるー!今夜は後輩ホステスと晩ご飯から一緒って、な んで私に御馳走しないのよ。何ですって、お姉ちゃん。私がすぐに太っちゃうか ら私は野菜ばかり与えていればいいですって!身体を真っ直ぐにし視線、瞳を動 かさずにいる硬直した姿勢は末っ娘独自の怒りの体制。何で私は美味しい物食べ ちゃいけないのよ!普段は優しくしてくれても許せない。私の徳や利益を損なう 言葉を投げかけるなんて、口に出して逆らわないけど反抗の意思は態度ではなく、 姿勢と出で立ちで示すのよ。お姉ちゃんこそ食うもの食わずに乾びて枯れて仕舞えばいいのに!


    ねえ、それで作文はいつ書いてくれるの?へえ〜今日も含めてまだ 3 回しか会 っていないのに私って描き易いって…そうでしょう、そうでしょう。美しくいい 女だからでしょう。分かっているじゃない。でも美人を美人と書いても面白くな いから笑いや落ちを付ける予定ですって!ふざけるなよ!甘ったれんなよ!そ こを私が満足出来るように文章にしたためる事があんたの役割じゃない!参考 に写真を撮るの?いいわよ。本来なら有料だけどね。素敵なレディに書くのよ。 可憐な乙女でもいいわよ。幼い頃から意味もなく膝を抱えしゃがんでいると、お 嬢ちゃんどうしたの?誰かに意地悪でもされたの?って男の人の関心を買う事 は特技だからね。今夜もソバージュに決めた長い髪と右耳の赤く大きなイアリン グがいい女を演出しているでしょ?中年親父、もう帰るの?じゃ作文は早く提出 するのよ。もう、はやり文章には落ちを付けるって、ダメよ!ほらさっき撮った 写真、右耳のイアリングが目立つような姿勢を見ても綺麗としか書けないでしょ う。


    右側を強調したこの体制、多くの男を虜にして来たのに、どこをどうやって愉 快な文調で描くのかしら…まさか…平日の疲れが蓄積したこの身体…歪み凝り 痛みを和らげるために均等な姿勢を取るのが辛い事がバレテいるとしたら…嘘 でしょう。そこを切り取って文章の落ちを書くつもりじゃないでしょうね!冗談 じゃないわよ!いい女を強調するための角度としていたのに、いつの間にか生活 や仕事から来る身体の負担を軽減する姿勢だって、気が付かれてしまう年齢にな ったの?お願い!そんな事を敢えて文章にしないでー!私、いつまでもニコニコ、 ピヨピヨ振る舞っていけば誤魔化し騙し可愛い女の子で世の中を渡って行きた いの。そんな邪念は通用しなくなって来たの?嫌だー!そんな現実、受け入れら れない!認めたくない!


    週末土曜日、普段より賑わう中洲に強めの北風が吹き抜ける。川沿いの柳の枝 がそよそよと揺れ次第に深まる秋を迎え入れようとしているが、年齢を重ねた女 性は何故か逆らい反抗してしまう。その運命の儚さに…

    2024年10月12日

  • 焦げたお餅

    石油ストーブが活躍する時期、やかんでお湯を沸かして加湿する もよし、煮込みなど料理をするもよし、ストーブは大変重宝する一 品だ。エコだかクリーンだか知らないがエアコンやヒーターといっ た火を使わない暖房機器では充分に部屋が暖まらず風邪を引きかね ない。やはりガンガン燃える火を眺め、近くで身体を炙ると心身と もにポカポカになし、冬の体調維持に欠かせない。

    それは愛犬たちも同じでストーブの前で寝ている姿もよく目にす る。酷寒の最中、愛宕神社や室見河川敷で運動した後、ストーブに あたると気持ち良さそうだ。夜の寝る前の一時も家内に抱かれ火の 前にいると極楽を思わせる。

    冬に暖をとると言えばストーブの上で焼いた餅が美味しい。砂糖 醤油もいいし、チーズをはさみ海苔で巻いて食すのもいい。旬の一 品として焼いている時に加減を見つめているだけで幸福を感じるの は多くの日本人なら当然のことである。ところが、焼いた餅に興奮 するのは人間だけではないのが不思議なもの。苺ちゃんも健ちゃん も大好きだ。

    網も準備してストーブの上に据え付け、更にその上にお餅の乗せ ると、一緒になって焼けるのを待っている。こんがり焦げて香ばし い匂いがすると食欲がそそられる。まだ焼けないの?と哀願するよ うな視線を向けられながら両面マンべっんなく焼けるように細心の注意を払いながら、時々さい箸でひっくり返し程良い焦げ目を付け る。

    焼け上がると厳しい競い合いの時間を迎える。苺ちゃんも健ちゃ んも一口ちょうだいとしきりにおねだりを始める。それも、焦げて パリっと歯ごたえがいい、一番美味しい箇所が好みだ。ケチって柔 らかい所をあげようにも歯にくっついてしまうので虫歯対策に堅い 所を与えざる得ない。まったく可愛い愛犬たちと言えども恨めしい。 まともに焼いた餅一個すべてを食べた記憶がここ最近はない。大体、 餅をくれー!という迫力に負けてお裾分けせざる得ない。パリパリ と音をたて苺ちゃんも健ちゃんも満足そうだ。

    もちろん一口で満たされるわけはなく、次々に焦げた所が与えて 自分はなんだか不足を感じから冬のおやつを終えることになる。最 近では焼きおにぎりでなんとか誤魔化せないかと試みたが健ちゃん はなんとかなっても、さすが女の子、苺ちゃんは騙せない。

    2024年10月11日

  • お姉さんにお願い出来たよ

    コーヒー10杯分+サービス1杯のチケットを今日で使い切る。豊かでない個人商店であろうと、余計な心配をしてチケット最後のサービス1杯分を飲む日には翌日から使う新たなチケットを2500円払って買うことにしている。


    レジのお姉さんに、いつものブレンドコーヒーを注文し、じゃチケットも貰いますと財布からお札を出してスタンプを押していない真新しいチケットを受け取る。


    お互い顔を見合わせ、お姉さんは感謝とともにそこから立ち去るよう促し、自分は懇願するような視線を送る。注文したコーヒーを注いで渡してくれない。


    一昨日、少な目に注がれたコーヒーをもうちょっと下さいなと言えず、気弱な自身の性分への自責の念に捕らわれた苦い思いでが頭をよぎる。このまま、立ち去って地下鉄で会社へ向かうのか。毎朝の楽しみであるカフェでのコーヒーを飲まずに張り切って働けるのか。180㎝もの身長、短髪で厳つい体型の中年男性が子供っぽいおねだりをしたと軽蔑されやしないか。


    刹那、様々なことが自分を悩ませるが、ついに決心がついた。あのー。コーヒーは…とお姉さんに告げる。あっ、スイマセンと白く暖かみがある陶器のカップにコーヒーを注いでくれた。


    よかった。お姉さん、コーヒー注いでよ。とようやく言えた。勇気を振り絞り、強い気持ちで自分の要求を強いる。しかもお姉さんも特に不快な表情をしていないばかりか、カップを持って席に行こうとする時笑顔まで向けてくれた。自分の大きな成長を喜び、コーヒーを飲んで朝の幸せに満たされた。

    2024年10月8日

  • コーヒーが8㎜少ない

    見ての通りコーヒーがなみなみと注がれていない。新人の女の子がケチって注いだわけではないだろう。むしろコーヒーを席に運ぶまでにコボレることを避けるために少々少な目にした可能性もある。


    しかし、空しい。コーヒーを飲む間、2本のタバコを吸うが2本目を吸うときには、かなり減っていて大変な物足りなさを感じてしまう。もう少し注いでちょうだいよ!とお願いすることも出来るだろうが、どん欲なおじさんと思われそうというか、うるさい奴と気分を害されそうで、ついつい遠慮してしまう。


    美味しいコーヒーなのでタップリ味わいたい賤しい願望が沸々と沸く。折角の週始めの月曜日。一週間元気に仕事をするのに残念な気持ちを抱えたまま会社に行きたくない。さらに一杯、金を払ってお代わりをもらおうか…勇気を出して注文しようとの気持ちも萎えている気弱な自分が憎い。

    2024年10月7日

  • 妻の自虐~禁断の眉毛

    結婚して約 20 年、当初から疑問であった妻が眉毛を整える行為に ついて、男として大いなる疑問であった。妻の眉毛は薄い。自分の髪 の毛を差し置いて何を言うと、第三者から非難もあがろうが、男性の 薄毛と同じレベルで語れるものではない。要するに普段の生活の中で 手入れをしなくてはならないか否かということである。

    自分の髪の毛なんてどうでもいいやと、ここ 10 年弱は短く刈り込 み、洗ったり、ブラシを掛ける手間を極力省くようにしている。なの で、朝の出勤時に鏡の前で頭を眺めることはなく、洗髪するときも毛 を洗うというより、汗をかいた皮膚を清潔に保つことを目的としてい る。

    ところが、妻にいたっては鏡の前で入念な眉のお手入れに余念がな い。お化粧の一環として、毛がそこにあるかの如く〜如くを辞書引き すると、不確実な真実とある〜濃く描く。

    そこまでは、まあ理解でき るとして何故眉毛を切り揃える必要があるのか?眉毛は生えていな いじゃない。無いものを何故切って形を整えなくてはならないのか。 眉毛を切り揃える機械がある。青い棒状で中に電池を入れ電動で棒の 先の超小型バリカンで毛を切る仕組みだ。そんな文明の利器をお出か け前にたびたび使っていると、時間を浪費し急かされる生活を強いら れるだけではないのか。

    今朝、息子を佐賀まで車でおくるため身支度をしている妻が、眉毛 を整えちゃったと、僕の笑いを誘ってくれていた。僕自身も朝の読書 の準備でキチンと受け答えをしてやれなかったが、中年になり自虐的 な冗談を言えるほど穏やかになった妻に気の効いた一言でも言って やればよかった。テレビやパソコンはまだ画面に映っているものだけ ど、そんな無いものを鏡越しに見ようとしていると目を悪くするよ。 その程度のいたわりの言葉くらいは掛けてやればよかったのか。もち ろん、怒りを買った可能性も高く家庭内に波風を立てないためにも、 そんなこと口に出せるわけないのだが・・・。

    2024年10月6日

  • まだ旅行疲れがとれない「白石さんの純心」

    以前(9月2日)に書いておいた作文を投稿。

    アイドルを志し朝早くからカフェでのバイトに励む白石さん。愛嬌良く清々しい挨拶は朝、仕事に行く前のいい励みとなっている。でも、ふっと文章で彼女を描いてみようかと、思い浮かべてみると、これが案外難しい。

    何かチョイと捻った悪趣味な冗談を交え、いわゆる「落ち」が付くよう書いてみようと思っても可笑しい文章が湧かない。時折、白石さんの印象を思い返しても心の汚れがない純心無垢な心根しか思いつかないので筆も走りそうにない。アイドル志願なのに色がないじゃない…って見た目こんな印象だけど、実際は真逆のキャラだよなんて、見る人に与えるインパクトを複雑怪奇に仕立てあげるには、果たしてどうすればいいものか?

    乙女心とひねくれ心情、責任者の重責と元来遊び人の心情の間を迷い彷徨いつつ、他人に厳しく自分に甘い大川店長

    いい所のお嬢さんの如く変な男が寄ってこないよういつもマスクで素顔を隠し、いつも可愛く浄化される声が特徴ながらも、心に火がつくと突進し口から炎を出しそうな高橋さん

    客をもてなす拘りは随一だけど、そのためなら躊躇なく鶏を絞めて羽をムシることが出来る。見た目の穏やかさ残忍さが共存する吉村さん

    一人で居ると暗い視線を落として、接客に際しては何だか含む所がある笑顔で完璧に対応する…人生の苦労が邪(よこしま)に見えてしまう小川さん…今朝も一段とお美しいですね。お上手、ありがとう…素直な会話と思えない…

    他のスタッフは軽々と落ちが付きそうなのに…やはり可愛い子を可愛いとは書けないし、アイドル志願の女の子に、綺麗だね〜なんて文章を綴っても面白くも何ともない。何とか文章に出来ないかとランチタイムが空きだす時間帯からカフェに居座り、じっくりと観察してみる。おっと今、目があってもニッコリ気持ちが洗われる笑顔を向けてくれる〜。

    パンを切り料理を配膳する真剣な様と緊張した頬は健気で引き締まり。黒のスリムなユニフォームと後ろに束ねた髪の毛はクールな清涼感で好印象。客の動向には鋭く注意を払い細々しく身体を動かす好感が持てるイカす女の子。一人で仕事に向かう目つきには笑いと余裕が消え懸命に努めるカッコいい奥さんにもなりそう。

    だよね。いい事しか思い付かない。キャラに奥行きを与えるために…余計だけど…アイドルとしての華を磨くためにどうすればいいものか?

    まさか本人に指摘する訳にもいかず、嫌われないようにさりげなく伝える事は可能か?でもそもそも、どういう方向性でキャラ造りを進めていけばいいのか?一層、今の純心を突き詰めればいいのかな?一杯一杯になって針が振り切れる程に今の純心を極めれば…

    白石さんの直向きに励む今後の暮らし想像して見る。目標に向けての努力を怠らず、一生懸命に洗濯掃除といった水仕事や料理皿洗いといった台所仕事に励み、一生を捧げる旦那さんを含め男性がいつも癒されるよう辛苦を惜しまず、愛情を込め心血を注いで愛する子供達に万全の養育を施す。

    そしてその結果として将来行き着く先の白石さんは…。一人で居る時には魂が抜けたように視線は俯き、単なる不機嫌とも老化とも判別できない気を身体から発し、愛を囁き笑顔を向けても何だか含む所があり見せないようにしている邪心をすぐに見透かさる…ってまるで日常生活に疲労困憊した主婦やん!

    っていうことは…純心に振り切って極まる執着駅は…ここシアトルで言うと“小川さん“!ちょっと待てよ。って事は、小川さんも白石さんの年齢の頃には純心だった…ひえ〜…くわばらくわばら…

    白石さんをじっくり観察していると、見せ方だけの問題でやはり今のままで充分でした。無理せず、ほどほどの努力で出来るだけ長く、いや、可能ならずっと今のままの純心を維持して下さいな。小川さんとの対比で何とか文章に「落ち」が付いた平野でした。(冷や汗)

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    2024年10月2日

  • 昨日から今日は遊び狂ったぜ!

    昨日9月28日の行程は…

    比叡山飯室谷不動堂(護摩供)→上賀茂神社→(賀茂川歩き)→下鴨神社、みたらし屋→祇園四条〜烏丸御池を散策

    比叡山飯室谷不動堂では千日回峰行、十二年籠山行を満行した「藤波源信 大阿闍梨」の護摩でした。

    最後のお祓いは、大阿闍梨自らの不動明王の短刀でトントンだったよ!もちろんレプリカと思うけど…💦

    疲れた〜‼️晩酌のビールが美味い❣️

    今日9月29日は奈良…

    7時40分の近鉄特急で京都から奈良へ移動

    龍穴神社→室生寺→岡寺→安部文殊堂

    1時間に1本のバスしかないような、神社仏閣を選んで行ってみました。

    かなり歩いた旅行で、服がことごとく汗で湿っています。

    帰りの新幹線でもビールが美味い‼️つまみはエイヒレ…

    明日はクタクタで働けるかな?旅行での良い思い出はその内に書きますね〜。

    今夜は大雑把で失礼します。今、姫路かな?チョイ寝ます。おやすみなさ〜い💤

    2024年9月29日

  •  被迫害者と重戦車

    昨日9月26日は天神で所用があり、夕刻は天神を軽く散策する。7年前までサラリーマンで朝夕の通勤では地下街を通り、時にはチョっとした贅沢をと考えご飯のおかずを買っていた頃を思い出す。それにしても店舗の入れ替わりが目立つ、天神南駅近くにあったカフェ、小規模は本屋はなく、こんなに女性用下着の専門店が軒を連ねていたっけ?

    大丸エルガーラ東館のあるオフィスで約1時間の用事を済ませる。二十代後半かな?と思われる窓口担当のレディに対応してもらうが、オンラインの操作も滞りなく各種説明やバックヤードへ行っての決済?も速やかでその優秀さを感じ取り彼女に関心。古くからあるような親父視点で恥ずかしいが「全く最近の若者はなってない!手足の動作や資料、品物の受け渡しの時のスピード感が足りない!」なんて独り言の不平不満も多いが、この日ばかりは「すごいね。迅速な対応ありがとう」とお礼を告げてそのオフィスを後にした。

    地下鉄移動を含め1時間以上も経過するとタバコが恋しい。しかし天神では喫煙エリアも限られているので、市役所近くの広場にある喫煙所の早速向かうが、受動喫煙防止のためか何か分からないけど、大変狭い箱のように閉ざされた所に監禁されたような状態で一服。その喫煙スペースに居る方々をぐるりと見回すと、いかにも働き者で多忙にしていた息抜きを求めながらも狭い場所に押し込められた方々が多いように感じる。

    第一線で社会を支える方々のはずなのに、なんでこんな迫害を受けないとならないのかなあ〜。世の中を今一番支えている方をもっと大切にしてやれば良いのに〜。子供の頃には親達はどこでもお構いなしにタバコを吸っていた。病院、役所、街中、飲食店…何なら家族でお出掛けする時の車中でもタバコを吸っていたし「車の中をタバコ臭くなる〜」なんて口走るものなら「じゃ降りて走ってついて来い!」って叱られたものだ。

    別にそれが良い幼い頃の風潮とは思わないけど、働き盛りの方を一番大切にしてやって扶養される側の子供や年寄りは大人に遠慮した振る舞いの方が健全な世相だったように思えて仕方がない。地下街で買い物するにも歩調を掻き乱すセレブマダムとぶつからない様にこちらが注意を払わなくってはならない。オフィス街でもある天神も過ごしにくくなったなあ〜。

    なんて一人心に中で愚痴を呟いていると、乳母車を押すかなり若いようなお母さんが前を勇ましく歩いている。夕方5時過ぎ早く家に帰って夕食の支度をしなければならないのかな?それにしても、育児中とは思えない凄く可愛いファッションで結構な大柄。まだまだ遊びたい盛りの年頃に見受けるが大股でズカズカと勢いと気合いを込めて乳母車を押す姿はまるで重戦車!

    そうか、このお若いお母さんも次世代を担う子育てに格闘している、一線級の世の担い手。とろとろ歩いている緊張感が無い連中を押し除け、家で旦那さんや子供のお世話をする責任感を全うするには、この気合いと気構えが必要か〜。必要とあらば敵を造り、世の顰蹙を買っても役目をやり切る!きっと二十代のお母さんかな?心を入れ替えさせて頂きました。

    明日〜明後日は京都奈良方面に一人旅。投稿は週明けかな?

    2024年9月27日

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